(原写真:NASA/JSC Gateway to Astronaut Photography of Earth.画像調整:筆者)
国際宇宙ステーションから2008年2月に撮影された写真です.
首都圏は光に溢れ,東京湾の海岸線がはっきりと認識できます.
こちらの地図と見比べてみましょう.
街が鉄道網や道路網に沿って発達している様子が良く分かります.
山手線のターミナル駅付近が一段と明るく輝いていますね.東京,新宿,渋谷,池袋・・・繁華街がよく分かります.南に目を移すと横浜市の辺りもかなり明るくなっています.
都心は,放射状に延びる交通網と環状に取り巻く交通網が光の線となって絡み合い,まるでクモの巣のようです.
都心から真西に向けて,明るい点が一定の間隔を空けながら連なっているのは,中央線の駅周辺に発達した街々の明かりです.
また画面右端に多角形の光が見えていますが,これは成田空港ですね.夜景の様子によって,都心からの距離感が分かります.
東京近郊の街々にも光がきらめき,見ていて大変美しい夜景ですが,エネルギーの無駄使いという点では問題を含んでいると言えます.
「地球の夜景」を見ると,世界の中でも日本列島が特に際立って明るいことに気付きます.
本当に必要な明かりだけを必要な明るさで燈す.そのような考え方が必要なのではないでしょうか.
美しい夜景のせいで,地球の美しさが損なわれることのないようにしたいものです.
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