宇宙から見た大阪の夜景

宇宙から見た大阪の夜景

(原写真:NASA/JSC Gateway to Astronaut Photography of Earth.画像調整:筆者)

2008年1月,大阪湾上空を通過中の国際宇宙ステーションから撮影された夜景です.

画面右上に大阪市の中心街が明るく輝き,左側には神戸・三宮地区の街明かりや人工島のポートアイランド,六甲アイランドも見えます.また画面左下には,湾の中に飛び出るような形で,関西国際空港がオレンジ色に光っています.

こちらの地図と見比べてみましょう.

大阪の中心街には,大きな光のかたまりが南北にふたつ見えます.北側(上)は梅田を中心とする繁華街(通称「キタ」),南側(下)は難波を中心とする繁華街(通称「ミナミ」)です.大阪の2大繁華街の様子が宇宙からはっきり見えるのですね.

またこの写真から,大阪の交通網が格子状に発達している様子が分かります.

宇宙から見た東京の夜景」を見ると,東京では交通網が放射状に発達している様子が観察できます.ふたつの都市の夜景を見比べると,放射状と格子状という交通網の発達の違いがはっきり見て取れて面白いですね.

大阪に限らず,京都,奈良など関西の都市構造は格子状になっています.これは,関西では飛鳥時代の古くから条里制と呼ばれる土地区画制度によって,南北方向と東西方向に直行する区画線によって街づくりが行われた名残りと考えられます.

一方,東京のような一点集中型の自然発生的な大都市では,中心から放射状に交通網が発達すると言われています.東京の場合は皇居(江戸城)が中心となっています.

このような都市構造の違いを身近に感じる例として,人に道を教える時の言い方の違いがあるそうです.関西の人は目印に対して東西南北で方向を表わすのに対し,関東の人は左右で方向を表わすということです.皆さんの地方ではいかがですか?

こちらでは地球全体の夜景が見られます→「地球の夜景

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